207系900番台は1986年に登場した通勤形電車である。一見すると205系に似ているが、地下鉄対応車両である事から貫通扉が設置されている事と足回りがVVVFインバータ制御であるといった特徴がある。常磐緩行線に投入され先出で出たように国鉄で初めてVVVFインバータ制御が採用されたがコストが高価だった事と空転が多かった事等から量産化される事なくJRに以降したため本形式は試作車の900番台のみとなり、結果的に1形式1編成の珍車となった。

性能

機器類は東芝製1C4Mで磁励音は東急9000系に似ている。台車は205系と同一の物が使われている。MT比は6M4Tである。

内装

同じ路線を走る205系とほぼ同一で差し当たっての大差は無い。

略歴

1986年11月川崎重工業で6両編成で落成し東海道山陽本線で試運転を繰り返した後東急車輛製造で落成した4両を組み込んで本来の10両編成となって各線で試運転を行った。その後12月29日に営業運転を開始した。

その後は203系や209系と共に取手駅・代々木上原駅間で運用されたが、1編成のみの試作車である事から部品調達が困難になり、2009年12月5日のさよなら運転をもって引退し翌1月6日に廃車された。

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